【地球防衛軍6】 ストーリーネタバレあり|プレイレビュー

ゲーム感想

8月25日に発売された「地球防衛軍6」。

延期もあって、焦らされて待ちに待った本作。これまでのシリーズと比べ
異色な部分もあれば、同じで安心できる所もあり、シリーズの集大成と
いえる作品になったのではないかと思います。

今回はそんな「地球防衛軍6」のネタバレを含まずにプレイ感想を述べていきます。

ストーリー薄めだった過去作に比べ、ストーリーが濃い目

これまで地球防衛軍シリーズは、「1→2」「3→4」でストーリ的な
繋がりがありました。

そのため、「6」は「5」のストーリー部分の続編であると当初から
予想され、実際に発売前のトレーラーでも示唆されました。


残党(カエル)狩りの風景
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

あのラストからどのようなストーリーが展開するのか、多くのユーザーが
気になったのは間違いありません。

絶望的な前作からまさかの展開

前作の「地球防衛軍5」で侵略者『プライマー』になんとか
勝利することができた人類。しかし払った代償は大きく、地球の人口が
1割にまで減ってしまいました。

侵略者を退けたとは言え、ここから復興は可能なのかと誰もが思った
「5」のエンディング。そこから3年後のある基地から物語は始まります。

6の主人公(プレイヤー)は、ある基地に招集され、そこで今後のキーマンと
なる教授(プロフェッサー)と出会います。


戦場でもワイシャツ姿のナイスガイです。
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

華々しく、最高に戦闘力が高まっていた前作の最後から、ボロボロの装備、
復興が進まずに荒廃した街並みなど、人類の復興が長く険しい道であることが
随所から感じられます。


復興は険しいのがガンガン伝わってきます。
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

とはいえ、最大の脅威は去った後なので、主人公の任務は残党狩りのよう
ものが主で、盛り上がりが想像しづらい展開が続きます。

そんな中でついに転機が訪れます。

強大なプライマーと一兵士であるプレイヤーがキーとなる物語

「地球防衛軍」は世界規模で人間VS侵略者の戦いが繰り広げられるので
一兵士である主人公(プレイヤー)が物語に関わってくることはあまり
ありませんでした。

しかし今作は「ある事故」をキッカケとした壮大な戦いが始まり、
そこに主人公の存在が深く関わってきます。


あまりのデカさに遠近感がバグる!!
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

一見すると、地球防衛軍らしくない展開でしたが、多くの戦いを
繰り返してきたプレイヤーと密接に関係するストーリー構成で、その
関係に気づいた際はなるほどと深く納得させられました。

今回の「展開」は、ありふれたものではありますが、相手が巨大な
『プライマー』となると、その効力も未知数になります。

強大すぎる敵とチート級の「展開」。その中心となる主人公。
物語はこれまでにない壮大なものへと変化していきました。


数少ない癒やしのデコイ。なお性能……
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

絶望的な戦いが続く今作ですが、同じくキーマンとなる教授の活躍など
ストーリーの随所に続きが気にあるポイントが登場し、飽きさせない
デザインにもなっています。

考察が深まるストーリー

ストーリーの進行や世界情勢などは、これまでの地球防衛軍シリーズ
同様、色々な人物の言葉で明かされていきます。


オペレーターの娘はどんな人なんだろう??
「機動戦士ガンダム戦記」/バンダイ

ステージを進めていくと、実は『プライマー』の戦略が進化しているのが
わかってきます。

例えば、核ミサイル基地を先に殲滅されるようになったり、かつてと
比べてテレポーションシップの撃墜数が減っていたりします。

さらに物語が進むうちに「ある事故」は以前にもあったかのような
言葉も出てきます。

これによって、今まで別世界だと思われていた地球防衛軍のシリーズが
実はすべて繋がっているのではないか、という考察が出てきました。


まさか、繋がっている……?
「地球防衛軍4.1」/ ディースリー・パブリッシャー

これにははっきりとした答えは明示されませんが、ストーリーが薄味だった
過去作に比べて、かなり力を入れていることがわかります。

操作感は良くも悪くも前作と同じ

アクションゲームで気になるのはやはり操作感です。
伝統的な本作はどのような感じなのでしょうか。

基本は同じ

結論を言えば、前作とほぼ同じです。


相変わらずエアレイダーは鈍足で辛い。
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

細かな点でいば、レンジャーのダッシュがボタン押しっぱなし
になり、楽になりました。

ただ基本は同じなので、前作からブランクがある人でもすぐに
カンを取り戻せるでしょう。

装備枠が増えた

大きな変更点として、バックパック的な装備枠が追加されました。
(ただしフェンサーは含まない)


投げて楽しい手榴弾!
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

手榴弾や自立兵器、エアレイダーならパワーポストなど
前作では「装備枠を埋めてまて使うのはちょっと」という武器から
今作の新兵器までいろいろ取り揃えてあります。

戦略の幅が広がったので、武器選択のミスもカバーしやすくなりました。

良い点

ここでは、地球防衛軍6の良かった点をあげていきます。

シリーズ最大の奥深いストーリー

地球防衛軍6の目玉はなんといっても、そのストーリーです。


あ、これダジャレじゃ……!!
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

戦い、勝利を続けてもどんどん劣勢に追い込まれて、好転の
兆しが見えても、それが潰されてしまうのは本当に絶望的な
気持ちにさせられました。

だからこそ、反撃の目が出たときは胸にこみ上げてくるものの
熱さが違ってきます。

ストーリーがおまけ程度だった過去作に比べ、今作はストーリーの
続きが気になり、オフラインでもプレイしてしまいました。

美少女キャラやチート能力が持て囃される昨今の市場において、
ここまで硬派なSFストーリーを作り上げたのは素晴らしいの一言です。

バックパックにより対応がしやすくなった

ミッション前の武器選択は地球防衛軍において重要な部分です。

出てくる敵に合ったものであれば、スムーズにクリアできますが
選択を間違うと一気に困難になってしまいます。

さらにストーリーが進むと、ステージの途中で違うタイプの敵も
登場してきたりと、ある程度いろいろな状況に対応できる装備選択が
求められます。

そこで嬉しいのがパックパックの存在。


ウイングダイバーは名称が違いますが、感覚的には同じ。
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

武器によっては対応できる幅も広がり、かゆい所に手が届きやすい
仕様となっています。

この点は前作からの進化といっていいでしょう。

悪かった(?)点

次に悪かった点(?)です。

プレイ感覚は前作と同じ

ずばり言ってしまうと、プレイした感覚は前作とほぼ同じです。

細かな改良はされていますが、目新しさは少ないです。

前作をゲップが出るまでやったという方で、新しい刺激を
プレイ方面に求める方にはちょっとおすすめしづらい作品です。

【地球防衛軍6】 評価 4.5点 マンネリを楽しむ名作

地球防衛軍6。ゲームの評価は4.5点とさせていただきます。

良くも悪くも変わらない完成されたゲームデザインに、硬派なストーリーを
加えてシリーズの集大成といえる作品だと言えます。


完成度の高さ、ゆえの変化の難しさ。
「地球防衛軍6」/ ディースリー・パブリッシャー

オンラインでも比較的短時間で気軽に遊べる作品なので、シリーズ愛好者は
もちろん、初見のプレーヤーも取っ組みやすくなっています。

以前から気になっていたという方にはぜひともおすすめの一本です。

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