2022年3月25日に発売された「ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界～」
人気作「ボーダーランズ」シリーズの流れを組む最新作であり、発売前から注目されて
いた本作。
ドラゴン相手に銃で戦うぜ！！
「ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界」/2K
しかし、発売が超大作「ELDEN RING」の一ヶ月後ということで、全世界の
エルデンリング熱が冷めやらぬ時期だったので、発売時はほとんど注目されませんでした。
そこで今回は、この悲劇のソフト、ワンダーランズのプレイした感想を語りたいと思います。
気になっていた方や購入を考えている方は、ぜひとも参考にしてください！！
テーブルトークRPGの本作
本作は「ボーダーランズ2」のDLC「Tiny Tinaとドラゴンの城塞」のように
ゲームキャラが作中のテーブルトークRPG「バンカー＆バッドアス」で遊ぶ
構成になっています。
本編の「ボーダーランズ」の時系列でいえば、2と3の間の様子。
若いティナさんだッ！ ヒャッハー！！！
「ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界」/2K
本作は外伝的な位置づけなので「ボーダランズ」にかかわる部分はあまり
出てきていません。
そういう意味では、ボーラランズが初見の方でも入り込みやすいストーリーと
言えます。
剣（接近）と魔法（ボム）と銃（銃）の世界観
中世ファンタジーな世界に銃が登場する異色の世界観がウリの本作。
ファンタジー……？？
「ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界」/2K
ボーダーランズはFPSな世界観だったので、銃は普通にありましたが、このなかに
どうやって剣と魔法を組み込むのか気になっている方も多かったのではないでしょうか。
まず剣。これは近接攻撃に割り振られていて、銃のようにショップでの購入や
敵を倒しドロップすることで装備して使うことができます。
武器の種類は剣以外にも、斧やハンマー、メイスやグレートソードなどがあります。
それぞれの武器は速度や威力の違いで差別化がされています。
ゲーム的には、サブウェポンに当たるため、メインの銃ほど武器の違いを感じる
ことができませんでした。
ただ、ボーダランズシリーズでは、キャラの接近戦武器が固定だったので、変更
できるのは、近接好きだった方には嬉しいシステムでしょう。
次に魔法。これは、ボムとクラスの固有スキルという形で表現されています。
魔法メインのクラスは、このボムの回復が早く、戦いの中で効果的に使うことが重要と
なってきます。
魔法の発生は、直線的に飛ばすもの、上空から降らせて攻撃するもの、自キャラの周囲に
現れて攻撃するものなどがあります。
私は魔法キャラでプレイしましたが、魔法には属性があり、さらに発生する形式も
違うため、ストーリーの進行によってはいくつか魔法装備もストックしていました。
どんな魔法でもある程度戦えますが、あまり偏りすぎるとキツくなる、そんなバランス
でした。そのため、魔法使いキャラは中級者以上向けとなっていました。
プレイの感想：良かった点
ここからはプレイして感じたことを書いていきます。私個人の感想も大いに含まれ
いますので、その点はご了承下さい。
クラスが豊富
ボーダランズでは、主役の4人から1人を選んでプレイします。
この4人はそれぞれ得意な武器や戦法があり、さらにそこからスキルを選択して
プレーヤー独自のキャラに育てていきます。
私はこの部分で、いつも悩んでいました。時には中盤近くになって、自分が
行いたい戦闘スタイルと選んだキャラの乖離が気になって、最初からやり直した
こともあります。
ただ、それも2は特にキャラごとの特徴がハッキリしていて、3では幾分マイルド
になった印象があります。
「ワンダーランズ」では、6つのクラスからキャラクリエイトができるので、
かなり自分の好みとイメージに合わせたキャラを作ることができます。
ストーリーを進めると、サブクラスも解禁されて選べるスキルも増えるので、
より自分の好みを追求することができます。
自キャラを作って、戦闘スタイルにこだわりたいゲーマーには、嬉しい仕様と
言えます。
ボーダーランズの世界観を味わえる
今作はチープスタリオンを始め、ボーダーランズに登場した人物を模したキャラが
ゲームの中に出てきます。
この人の登場の仕方は好きです❤
「ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界」/2K
意外な形の登場も多いので、ボダランファンならニヤリと、新規の方なら
新たにボーダーランズを楽しめる要素となるはずです。
プレイの感想：悪かった点
ここからは、プレイして若干残念だった部分や不満点をあげていきます。
ストーリーが短い
クリアしたとき、まずストーリーがボリューム不足を感じました。
ハンサムには勝てなかったよ……
「ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界」/2K
クリア後のエンドコンテンツもあり、ハクスラゲームなので、ストーリーはおまけで
ひたすらレジェンダリー掘りを楽しみたい方には、気にならない部分かもしれません。
ただ、私はストーリーを本編、エンドコンテンツはおまけと考えるタイプなので
ストーリーのボリュームには不満に感じました。
私と同じタイプだと思う方は、参考になさってください。
オンラインがつながらない・切れる
次に感じたのが、オンラインであまりマッチングしない、しても途中で切れる
ことが多かったです。
私のゲーム環境が影響しているのか、そもそも人がいないのかは不明ですが、
この点を不満と述べる方もネットでは散見されました。
基本は一人で遊ぶゲームと割り切ったほうがいいでしょう。
武器の販売が少ない
ボーダーランズシリーズの武器入手法の一つに自動販売機があります。
デザインは好きだけど、ちょっと使いづらいブラドフ社
「ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界」/2K
ハクスラFPSなので、敵を倒しての入手が本道なのですが、装備の調整や
掘り出し物目当てで自販機を覗くのも、このゲームの楽しみの一つです。
しかし、今作の自動販売機、品揃えが今ひとつだなと感じました。
理由は、武器の種類が増えたことで、販売される品数が減ってしまったからです。
例えば、武器の販売所では銃のほかに近接用武器も販売しています。そのせいで
過去作では銃だけだった自販機の商品棚が圧迫されて品数が減っているように感じます。
私は魔法使いキャラを使っていたので、近接武器の優先度は低く、銃を選びたいのに
商品棚には近接武器だけ、ということも何度もありました。
さらに、このゲームにはレアリティも存在しているのですが、販売所の武器は
かなりの数が最低ランクのコモンだったりします。ですので、販売所で選ぶ対象となる
武器は一つか、場合によっては無いときもあります。
武器の販売は、楽しみで便利な部分でもありますので、ここが不親切だと
ストレスを感じることがありました。
銃のデザインがいまひとつ
これは完全に私の好みなのですが、今作は銃のデザインがいまひとつだったな
と感じます。
ボウガンっぽい感じ
「ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界」/2K
理由は、銃もボウガンっぽいものや魔法の銃を思わせるものが多いからです。
多分ファンタジーな世界観に合わせたのでしょう。
私としては「ファンタジーの世界に銃」という常識破りな設定なので中途半端に
世界観に合わせるのではなく、そこはガチガチに銃っぽい銃で良かったのではないか
と思っています。
これは完全に個人の好みなので、意見は分かれると思います。
Tiny Tina’s Wonderlandsの評価：3.8点
最後にワンダーランズの総合評価ですが、5点満点中の3.8点とします。
大人気だったDLC「タイニーティナとドラゴンの城塞」から独立した外伝
ということもあり、発表当時から期待が高かった本作ですが、プレイした感想
としては、意外とあっさりしたゲームでした。
不満点も数多く上げてしまいましたが、ゲーム全体から見れば充分に良作です。
これまでボーダーランズシリーズ初体験の方や、気軽なゲームを遊びたいという
方にはぜひともおすすめしたい作品です。
コメント